色心不二 2011 5 28

 今日は、仏教の話から始めましょう。
「色心不二」とは、「しきしんふに」と読みます。
 「色」とは、仏教独特の用語の使い方で、
物質や肉体のことを意味します。
 この教えは、肉体と心は、二つにして二つではなく、
一体のものであるということです。
 たとえば、心が病めば、やがて肉体にも影響が出てきますし、
怪我で肉体が痛めば、心にも影響が出てきます。
このように、肉体と心(魂)は相互に影響する存在であるということです。
 最初に、巨大な魂がありました。
その魂が分裂を繰り返していき、やがて人間レベルの魂ができてきたのです。
 次は、その魂の入れ物、つまり肉体をどうするかという問題がありました。
最初から、人間のように均整の取れた美しい肉体を作ることは困難でした。
しかも、多くの惑星では、最初の頃、生命が生きるには、過酷な環境だったのです。
 そこで、過酷な環境でも生きられる生命体、
つまり動物に近い肉体を魂の入れ物としたのです。
こうして、肉体の形は動物に近いけれど、高い知性を持った生命体が誕生し、
やがて、文明が高度に発達し、科学技術も最高水準のものとなりました。
 しかし、ここに、大きな問題が発生していくことになるのです。
それは、いくら高貴な魂でも、やはり肉体から影響を受けるのです。
ましてや、動物の肉体を使ったとなると、
動物的な属性が魂の方に移ってきてしまうのです。
よく言えば、高い戦闘能力や行動力、
悪く言えば、無慈悲な残忍性というものが、魂に移ってきたのです。
つまり、肉体と魂は、「色心不二」だからです。
 肉体とは、魂の入れ物です。
本来の目的は、肉体というものを使って、
さらに魂の輝きを増やすことだったのです。
 しかしながら、本来の目的を忘れ、
「肉体による文明」を高度化する方向に行ってしまったのです。
 これは、地球の話ではなく、別の惑星の話です。
しかし、地球の人たちにとっても、教訓となる話です。
 宇宙においても、キリスト教は、必要です。
「敵を愛しなさい」とまで言ったイエスキリストの教えが、
科学技術と残忍性の強い高度文明を変えていくでしょう。

「あなたがたも聞いているとおり、
『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
 しかし、わたしは言っておく。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
あなたがたの天の父の子となるためである。
 父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、
正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。
 自分を愛してくれる人を愛したところで、
あなたがたに、どんな報いがあろうか。
 あなたがたの天の父が完全であられるように、
あなたがたも完全な者となりなさい。」












































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